2013年 05月 13日
乳がんかな?と思ったら |
たぶん、乳がんの疑いがあったり、実際に診断されて、色々と検索したらこのBlogにたどり着いた方もいるかと思います。患者の方のBlogは沢山あって、あまり良くない内容が書いてあって、それを読むたびに不安になるのではないでしょうか?
私もそうでした。
乳がんになる確率
生涯、女性が乳がんになる確率は、現在の日本の場合、約15人に1人の割合と言われています。日本よりも患者が多い欧米では、約8人に1人の割合と言われています。日本の割合は年々増えており、最終的には欧米と同じぐらいになるのではないかと言われています。
とはいえ、生涯、乳がんにならない女性の方が圧倒的に多いのです。
まず、これを大前提として知ってほしいと思います。
一方、乳がんのリスクファクターで確実なのは女性であることです。
つまり、このBlogを読んでいる方の性別が女性なら、男性よりも乳がんになるリスクは高いと言えます。
この2つのことを考えると、女性であれば誰でも乳がんになる可能性があるものの、生涯乳がんにならない女性の方が多いのが事実です。
そして実際に乳がんと診断される割合ですが、日本対がん協会によると、以下のように説明されています。
日本対がん協会 乳がんQ&Aより
検診で精密検査になってしまったり、しこりを見つけてしまったら?
まだ、この時点では乳がんだと決定したわけではありません。
上記にも書いたとおり、検診で最終的に乳がんと診断されるのは、1000人に1〜2人です。
また、自分の乳房にしこりを発見し、「乳がんかも?」と思う方もいるでしょう。
そういった場合、まずは、医療機関で精密検査や乳腺疾患の診療をさっさと受けましょう。
精密検査や乳腺疾患の診療を受ける際ですが、以下の2つに気をつけて医療機関を選ぶのがいいと思います。
・精密検査を受ける医療機関の医師が「(乳腺)外科医」であること
・確実な診断を心がけていること
まず、乳がんの治療は基本的には外科医が担当します。その中でも「乳腺」を専門にしている医師を探して精密検査を受けるのがよいと思います。都市部なら、選択の余地は多々ありますが、地方などではなかなか探しにくいかもしれません。大変だとは思いますが、外科で診療を行っており、さらに乳腺を専門にしている医師を探し当ててください。どこで精密検査を受けるか、どこで乳腺疾患の診療を受けるかで、その後が大きく変わります。
よくある話で、乳がんの精密検査は婦人科にかかるのでは?と思う方もいると思いますが、婦人科は子宮や卵巣など、女性生殖器に関する専門です。婦人科で乳がん検診をしている場合もありますが、乳がんは基本的に専門外になるので、精密検査や気になる症状があるのであれば、なおさら乳腺外科医の元を訪れるようにしましょう。
また、確実な診断を心がけているとは、安易に経過観察にせずに、確定診断をすることを心がけている医療機関を選ぶということです。乳がんは、がん細胞によって腫瘍が作られる病気です。なので、腫瘍の画像診断と、その腫瘍の細胞または組織診断の2つが合致することで、がんの確定診断となります。画像のみで、乳がんの確定診断は下せないはずです。
乳腺外科の乳腺専門医であれば、マンモグラフィーやエコーの画像によってその95%程度は良性または悪性の判断ができると言われています。ただし、その時点で良性と判断できない場合は、必ず細胞や組織を取って検査することになります。通常はこれらの検査の結果を持って、最終的な診断となります。
ここまで検査をしてもグレーな判断をされ、経過観察となっている例をよく見かけます。さらに検査を行うこともあります。その場合はなぜ経過観察になるのか、なぜ検査が追加されるのかを納得できるまで聞いた方がいいでしょう。もちろん理由があって経過観察になったり、検査が追加されることもあるでしょう。しかし、きちんとした説明が得られずに経過観察になったり、検査が追加されるのであれば、それは患者にとって不利益ですし、不安なまま日常を過ごさなくてはならなくなるのは精神衛生上もよろしくないことです。
検査結果に対する診断が信頼できないのであれば、医療機関を変える必要があるでしょう。ただし、エックス線を使ったマンモグラフィーや針を使った検査は、短期間に何度も行うことも、患者にとっては不利益なので、やはり、最初の医療機関の選択は慎重に行うべきです。
検査結果を待つ間は不安に押しつぶされそうになるかもしれません。
私もそうでした。
仕事や家事が手につかないかもしれません。
私もそうでした。
バレない程度に手を抜くことができるなら、思い切って手を抜いてしまいましょう。
そんなことは大したことないので、あとで、きっとどうにでもなります。
細胞の検査は、その日のうちに結果が出るかもしれません。
組織を取る生検でも、長くても2週間程度で結果が出るでしょう。
そして、何より大切なのは、
この時点ではまだ乳がんと診断されたわけではないということです。
都市部の大病院やがん専門の病院には、大抵乳腺外科がありますが、往々にしてかなり混雑しており、精密検査を受けるのも、結果を聞くのもとても時間がかかることが多いと聞いています。そして、そのために時間を割くのも大変なので(私も実際、通常に勤務しながらその時間をひねり出すのが正直なところ面倒でした)、まずは乳腺専門のクリニックに精密検査に行くというのも手だと思います。夜や土曜日などでも検査を受けられることも多いので、都合もつけやすいと思います。
時間がある方は大病院やがん専門の病院を受診されるのもいいと思いますし、時間があまり取れない方は、私のようにクリニックを選ぶというのもよいと思います。
個人的な観点ですが、私はクリニックで確定診断を受けてよかったと思っています。
なぜかというと、仕事をしながら、夜遅めの時間に検査を受けられたり、都合の良い時間に検査結果を聞きにいったりできたからです。また、その後に診療を受ける病院も自分で選ぶことができたからです。厳密には私は手術を行った大学病院を自分で選んだわけではないのですが、もちろんそれも可能でした。このクリニックでは、たとえば、乳腺外科が人気(?)の病院から選んでる方も多いようでした。
なお、私が手術を受けた大学病院は非常に大きいのですが、乳腺外科医の数は多くありませんし、それほど人気の病院ではなかったのかもしれません。しかし、自分が治療を受けることになってから調べたのですが、乳がんの手術数はかなりの実績があって、ちょっとびっくりしたというのがあります。
私もそうでした。
乳がんになる確率
生涯、女性が乳がんになる確率は、現在の日本の場合、約15人に1人の割合と言われています。日本よりも患者が多い欧米では、約8人に1人の割合と言われています。日本の割合は年々増えており、最終的には欧米と同じぐらいになるのではないかと言われています。
とはいえ、生涯、乳がんにならない女性の方が圧倒的に多いのです。
まず、これを大前提として知ってほしいと思います。
一方、乳がんのリスクファクターで確実なのは女性であることです。
つまり、このBlogを読んでいる方の性別が女性なら、男性よりも乳がんになるリスクは高いと言えます。
この2つのことを考えると、女性であれば誰でも乳がんになる可能性があるものの、生涯乳がんにならない女性の方が多いのが事実です。
そして実際に乳がんと診断される割合ですが、日本対がん協会によると、以下のように説明されています。
と0.1%か0.2%です。
精密検査とは
視触診併用のマンモグラフィによる乳がん検診を1000人が受けると仮定します。
そのうち50人が「精密検査が必要」とされます。全体の5%です。
さらに、精密検査を受けた50人中、乳がんと診断されるのはおおよそ1~2人です。受診者全体から見る
日本対がん協会 乳がんQ&Aより
検診で精密検査になってしまったり、しこりを見つけてしまったら?
まだ、この時点では乳がんだと決定したわけではありません。
上記にも書いたとおり、検診で最終的に乳がんと診断されるのは、1000人に1〜2人です。
また、自分の乳房にしこりを発見し、「乳がんかも?」と思う方もいるでしょう。
そういった場合、まずは、医療機関で精密検査や乳腺疾患の診療をさっさと受けましょう。
精密検査や乳腺疾患の診療を受ける際ですが、以下の2つに気をつけて医療機関を選ぶのがいいと思います。
・精密検査を受ける医療機関の医師が「(乳腺)外科医」であること
・確実な診断を心がけていること
まず、乳がんの治療は基本的には外科医が担当します。その中でも「乳腺」を専門にしている医師を探して精密検査を受けるのがよいと思います。都市部なら、選択の余地は多々ありますが、地方などではなかなか探しにくいかもしれません。大変だとは思いますが、外科で診療を行っており、さらに乳腺を専門にしている医師を探し当ててください。どこで精密検査を受けるか、どこで乳腺疾患の診療を受けるかで、その後が大きく変わります。
よくある話で、乳がんの精密検査は婦人科にかかるのでは?と思う方もいると思いますが、婦人科は子宮や卵巣など、女性生殖器に関する専門です。婦人科で乳がん検診をしている場合もありますが、乳がんは基本的に専門外になるので、精密検査や気になる症状があるのであれば、なおさら乳腺外科医の元を訪れるようにしましょう。
また、確実な診断を心がけているとは、安易に経過観察にせずに、確定診断をすることを心がけている医療機関を選ぶということです。乳がんは、がん細胞によって腫瘍が作られる病気です。なので、腫瘍の画像診断と、その腫瘍の細胞または組織診断の2つが合致することで、がんの確定診断となります。画像のみで、乳がんの確定診断は下せないはずです。
乳腺外科の乳腺専門医であれば、マンモグラフィーやエコーの画像によってその95%程度は良性または悪性の判断ができると言われています。ただし、その時点で良性と判断できない場合は、必ず細胞や組織を取って検査することになります。通常はこれらの検査の結果を持って、最終的な診断となります。
ここまで検査をしてもグレーな判断をされ、経過観察となっている例をよく見かけます。さらに検査を行うこともあります。その場合はなぜ経過観察になるのか、なぜ検査が追加されるのかを納得できるまで聞いた方がいいでしょう。もちろん理由があって経過観察になったり、検査が追加されることもあるでしょう。しかし、きちんとした説明が得られずに経過観察になったり、検査が追加されるのであれば、それは患者にとって不利益ですし、不安なまま日常を過ごさなくてはならなくなるのは精神衛生上もよろしくないことです。
検査結果に対する診断が信頼できないのであれば、医療機関を変える必要があるでしょう。ただし、エックス線を使ったマンモグラフィーや針を使った検査は、短期間に何度も行うことも、患者にとっては不利益なので、やはり、最初の医療機関の選択は慎重に行うべきです。
検査結果を待つ間は不安に押しつぶされそうになるかもしれません。
私もそうでした。
仕事や家事が手につかないかもしれません。
私もそうでした。
バレない程度に手を抜くことができるなら、思い切って手を抜いてしまいましょう。
そんなことは大したことないので、あとで、きっとどうにでもなります。
細胞の検査は、その日のうちに結果が出るかもしれません。
組織を取る生検でも、長くても2週間程度で結果が出るでしょう。
そして、何より大切なのは、
この時点ではまだ乳がんと診断されたわけではないということです。
都市部の大病院やがん専門の病院には、大抵乳腺外科がありますが、往々にしてかなり混雑しており、精密検査を受けるのも、結果を聞くのもとても時間がかかることが多いと聞いています。そして、そのために時間を割くのも大変なので(私も実際、通常に勤務しながらその時間をひねり出すのが正直なところ面倒でした)、まずは乳腺専門のクリニックに精密検査に行くというのも手だと思います。夜や土曜日などでも検査を受けられることも多いので、都合もつけやすいと思います。
時間がある方は大病院やがん専門の病院を受診されるのもいいと思いますし、時間があまり取れない方は、私のようにクリニックを選ぶというのもよいと思います。
個人的な観点ですが、私はクリニックで確定診断を受けてよかったと思っています。
なぜかというと、仕事をしながら、夜遅めの時間に検査を受けられたり、都合の良い時間に検査結果を聞きにいったりできたからです。また、その後に診療を受ける病院も自分で選ぶことができたからです。厳密には私は手術を行った大学病院を自分で選んだわけではないのですが、もちろんそれも可能でした。このクリニックでは、たとえば、乳腺外科が人気(?)の病院から選んでる方も多いようでした。
なお、私が手術を受けた大学病院は非常に大きいのですが、乳腺外科医の数は多くありませんし、それほど人気の病院ではなかったのかもしれません。しかし、自分が治療を受けることになってから調べたのですが、乳がんの手術数はかなりの実績があって、ちょっとびっくりしたというのがあります。
by sunday_tourist
| 2013-05-13 10:45
| 乳がんかなと思ったら